都心部の快適ライフに憧れて建てた「狭小住宅」の新しい暮らし。いざ住み始めた後になってから、『家が狭くて想像してたのと全然違う!』『小さい家ってなんだか恥ずかしい…。』なんて後悔や失敗、みなさん絶対にしたくありませんよね?
狭小住宅に限った話ではありませんが「大きい家」も「小さい家」でも何かしらのデメリットはあるもの。後悔しない理想の住まいを手に入れるには、家づくりを経験した方の失敗談から自分に合った解決方法を見つけることがとても大切です。デメリットの側面をさまざまな工夫・アイデアで補う狭小住宅を建てる場合はとくに。
狭小住宅には一体どんな「後悔の落とし穴」があるのでしょうか?また「失敗しない為の注意点」とは何か?この記事では、
- そもそも、狭小住宅にはどんなデメリットがあるのか?
- 狭小住宅で後悔したことは具体的にどんなことなのか?
- 狭小住宅を建てる前に知っておくべき注意点とは何か?
など、狭小住宅で失敗・後悔したリアルな体験談をご紹介します。家づくりブログを参考にしたそれぞれの後悔の事例をもとに、前もって知っておいてほしい!狭小住宅の注意点とチェックポイントもあわせて解説します。
目次
まずは知るべき!狭小住宅のメリットとデメリット
狭小住宅は、限られた土地・空間を有効活用して建てるコンパクトサイズな家のこと。狭い土地でも高さを活かして建てられる特徴的な設計方法から、地価の高い都市部でもマイホームを建てられる優れたメリットをもちます。一方で、間取りや収納スペースが限定され隣家との距離が近いなど、さまざまなデメリットも合わせ持ちます。
狭小住宅の失敗談・後悔の事例を知る前に、まずは基本的なメリットとデメリットをおさえていきましょう。
3つのメリット
- 利便性の良い都心部に家を建てられる
- 税金や光熱費などの維持費を安く抑えられる
- 小さくても個性を活かした家が建てられる
狭小住宅の一番大きなメリットといえば、「利便性の良い都心部に家を建てられる」ことでしょう。交通インフラの整った都心部の暮らしなら、通勤や通学、お買い物などの移動手段が豊富で、郊外での暮らしのようにクルマ移動を必要としません。都心の利便性を活かしたライフスタイル重視の暮らしができるようになります。
また、狭小住宅を建てる場合は、土地の形状や広さにあわせて間取りや建物の形をイチから設計していきます。そのため、個性的でオリジナリティの高い家をつくれるのも大きな魅力といえるでしょう。
4つのデメリット
- 建築コストが割高になりやすい
- 隣接する住宅との距離が近い
- 上下の移動が多く、家事動線・生活動線の不便さ
- 「住宅ローン控除」「住まい給付金」の制限
狭小住宅の大きなデメリットは「建築コストが割高になりやすい」こと。狭い土地に十分な生活空間を確保するために、階数を多く高さを活かした設計がされます。そのため、ワンフロアを作るのに必要な材料費が多くかかり、デザイン代や設計費用も多くかかるので建築コストは割高になります。
また、狭小住宅は隣接する住宅との距離が近くなるケースが多いです。そのため、生活音が外に漏れやすくなりお隣さんとの騒音トラブルが起こったり、十分な風通し・採光を確保しにくいといったデメリットが考えられます。
この他にも、上下の移動が多くなる狭小住宅の間取りは、生活動線や家事動線の不便さを感じてしまうケースが多く、毎日の家事や生活の流れにストレスを感じてしまうなどのデメリットも考えられます。とくに、小さなお子さんや高齢者の方と一緒に暮らす場合には、階段の上り下りが大きな負担になってしまうことも。
狭小住宅には優れたメリットがある一方で、前もって知っておきたいデメリットも数多く存在します。次のトピックでご紹介する「狭小住宅で後悔したコト」は、これらデメリットの実体験を具体的にまとめたものです。
◆ワンポイントアドバイス◆
『狭くても機能的で暮らしやすい家を建てたい!』こんな希望を叶えるためには、狭小住宅を数多く手がけた実績豊富なハウスメーカーを見つけることが重要なポイント。さらに、その会社ごとに違う「提案力・企画力」を見比べるのも大切です。条件にぴったりのハウスメーカー&工務店のカタログ資料を取り寄せて、理想を叶える満足度の高い会社を見つけてください。
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ブログで分かる!狭小住宅で後悔したコト「12の失敗談」
狭小住宅に限らず、せっかく家を建てるなら失敗や後悔はできるだけ避けて通りたいもの。では実際に、狭小住宅に暮らす人はどんなことに不便さや後悔を感じているのでしょうか?狭小住宅の家づくりブログを参考に「不便に感じたこと」や「失敗・後悔したこと」など、リアルな失敗談を5つのジャンルに分けてご紹介します。
1. 狭小住宅の後悔「間取りや部屋の広さ」
『ある程度の覚悟はしてましたが、想像通りやっぱり狭い…。』
- スペースを考えると大きいサイズの家具は諦めるほかなく、狭いリビングではソファーとテレビの間に十分な距離を取れず、子どもの教育上は良くなかったと後悔してます。
『スキップフロアの上下移動が結構しんどい。』
- スペース確保のためにスキップフロアをつくりました。良かったと思えることも多いのですが、トイレに行くにもお風呂に行くにも、上がったり下がったり…。階段の移動が増えてしまって結構しんどい。
『吹き抜けと大きな窓の組合せで夏場はとにかく暑い!』
- 「大きなFIX窓」と「吹き抜け」で明るく開放的な空間に仕上がったのですが、夏場は熱がこもってとにかく暑い。天井にファンを設置しても全然効かないくらい。屋根裏を無くして吹き抜けにしたのが原因だったようです。
2. 狭小住宅の後悔「設備や収納スペース」
『狭い脱衣洗面所が使いづらい!』
- タオルや下着類の収納棚と洗濯機を置くとかなり窮屈。洗濯機で大きく場所をとってしまって、収納の奥が取り出しにくて掃除もしにくい配置に。
『LDKや玄関にもう少し収納スペースがあれば…。』
- ギリギリまで広さにこだわったので収納スペースは最小限に。実際に住み始めてから、もう少し収納スペースにゆとりを持たせるべきだったと後悔。とくに玄関収納が少なくて、ベビーカーの置き場所に困る。
『キッチンが狭くてイライラ…。子育て中はとくにカオスな状態に。』
- 子育てしながら家事をするのってホント大変!毎日の食事の準備だけでも大変なのに、料理をしながらリビングの子どもの様子をチェックして、冷蔵庫からアレ出してコレを切って…。とやっていると、狭いキッチンにイライラ。せめて作業スペースはもう少し広くするべきだった。
3. 狭小住宅の後悔「周辺環境や立地」
『自転車置き場が狭い。外構にもう少しスペースがあれば…。』
- 狭い土地いっぱいに家を建てたので必然的に狭い外構に。当然、車を置くスペースはなく、頑張って自転車が1台~2台置けるくらい。子どもが大きくなった時に自転車置き場で困りそう。ただでさえ狭い玄関に置くのは抵抗あるな…。
『お隣さんとの距離が近く騒音がストレスに…。』
- 隣家との距離が近く、お隣さん宅の室外機の騒音に悩まされています。寝室近くに配置されてることもあって、深夜には室外機の大きい音が気になって眠れないことも。
『玄関ドアを開けると目の前は人通りのある道路。』
- 小さい子どもがいるので、家から飛び出して事故に遭わないか心配。人通りのある道路に面しているので、玄関ドアを開けると部屋の中が見えてしまいます。プライバシー面でも残念な結果に。
4. 狭小住宅の後悔「建築費用や維持費」
『いい土地なのに地盤改良に二重窓の設置など…。想定外の予算オーバー』
- 小さいですが利便性のいい土地に出会えたものの、地盤改良費が別途かかると分かってガッカリ。この他にも、音漏れやエアコン効率を考えると内窓を追加して二重窓にしたり…。想定してなかった費用がたくさん掛かりました。
5. 狭小住宅の後悔「生活環境やライフスタイルの変化」
『4階建ての階段移動、病気をしたり老後のことを考えると…。』
- 我が家は4階建てなので必然的に階段の移動が多くなります。何もなければ快適ですが、病気をした時が大変で、弱りきった体の上り下りはかなり辛いものが。自分がおばあちゃんになったとき、子どもを妊娠したときに「大丈夫かな?」と不安があります。
『夫婦そろっての在宅ワーク。テレワークできる部屋がない!』
- お互いストレスをためないように、リビング横のスペースを交代で使っていますが、やっぱりもう一部屋(せめて作業スペース)あればと後悔。テレビ会議の邪魔にならないようにトイレで作業することも(汗)
狭小住宅で失敗・後悔したコトを12のジャンルでご紹介しましたがいかがでしたか?「家は3回建てないと理想の家にならない」なんて言葉があるように、家づくりには大なり小なり何かしらの後悔があるもの。大切なことは予め後悔しないための備えをしておくことです。
今回ご紹介したのは「後悔したコト」ですが、狭小住宅のブログを広く参考にすると、みなさん様々なアイデアを盛り込んで「デメリットを感じさせない工夫」をしています。狭小住宅のリアルな体験談・暮らしのアイデアを詳しく知りたい方は、下記のページも一緒に参考にしてみて下さい。
後悔なんてしたくない!狭小住宅を建てる前に知っておくべき4つの注意点とは?
土地・建物に関する規制・制限を知ること
狭小住宅の一番大きなメリットといえば「利便性の良い都心部に家を建てられる」こと。しかし、手にした自分の土地だとしても、自由に家の大きさ・高さを決められるわけではありません。土地・建物には法律で決められた活用ルールがあります。
たとえば「建ぺい率や容積率」、土地には用途地域ごとの都市計画によって敷地の広さ、家の大きさが比率によって決められています。分かりやすくいうと『狭小地を上手く活用して3階建ての住まいに』という理想があったとしても、土地の制限によって「2階建てが高さの上限」になってしまうケースがあるのです。
また反対に、狭い土地だとしても容積率の規制を緩和させて「延床面積を増やす」間取りの工夫を取り入れることもできます。候補の土地を探す前に、まずは土地・建物に関する規制や制限を知って、その土地に建てられる家の大きさをイメージできるようにしましょう。
生活動線・家事動線の良い間取りを知ること
狭小住宅の暮らしで多く聞かれる後悔のポイントは「生活動線・家事動線が使いづらい」こと。限られた土地に建てる狭小住宅の場合、この二つの動線がどのように機能的に配置されているかで住まいの快適さは大きく違ってきます。
たとえば、キッチンや洗面所、バスルームなどの水回りの設備が近くにまとまっていると移動がスムーズで、家事の効率は格段にアップします。また、生活動線と家事動線ができるだけ重ならないようにすると、狭くてもストレスを感じさせない機能的な間取りに仕上げることができます。
まずは、快適な動線設計がされた狭小住宅の間取りを多く知ることから始めましょう。今の生活で不自由している動線があるなら、間取りを決める優先順位のひとつに加えておくのも有効です。
狭い家でも広く使える間取り・収納の工夫を知ること
狭小住宅で暮らす大きな悩みが「狭い空間」と「収納不足」です。もともと狭い土地に建てるコンパクトな家なので、生活空間と収納スペースは必然的に限られてしまいます。しかし、狭い家を広く見せる間取りのアイデア、十分な収納スペースを確保する工夫などは数多く存在します。たとえば、
- 細かく部屋を仕切らず縦の空間を意識した開放的な間取り
- 中庭・吹き抜けで狭さを感じさせない明るいリビング・ダイニング
- スキップフロアで無駄のない空間活用と収納スペースを確保
- 小さなデッドスペースも無駄にせず収納スペースに活用
など、「狭い家を広く見せて開放的に使う」間取り・収納の工夫は数多く存在します。最終的には家づくりをお願いするハウスメーカーや工務店のプランナーさんから間取りの提案をしてもらうわけですが、今の暮らしに合った実用的な間取り・収納アイデアを揃えておくと後々重宝するでしょう。
狭小地・狭小住宅を得意とするハウスメーカー・工務店に依頼すること
狭小住宅を建てる場合は、土地面積の小さい「狭小地」やイビツな形をした「変形地」など、一般の戸建住宅よりも厳しい条件の中で家を建てることになります。そのため、狭小地・狭小住宅を得意とする住宅メーカーに依頼するようにしましょう。
大手の有名ハウスメーカーであれば、狭小地に対応した都市型住宅プランが商品ラインナップに含まれていたり、狭小住宅を専門として扱う住宅メーカーなどもあります。実績ある会社であれば、狭小地を上手に活用する様々なアイデアを持っているはずなので、土地の形や住まいの条件に合わせてピッタリの間取りプランを提案してくれるはずです。
まとめ:狭小住宅で後悔・失敗しないための十分な備えを。
『理想の住まいは3回目に建てた家』なんて言葉があるように、「大きい家」も「小さい家」でも何かしらのデメリットはあって、大なり小なり何かしらの後悔はあるものです。それは狭小住宅の暮らしでも変わりません。
その一方で、後悔しない理想の住まいを手に入れるには、経験者のリアルな実体験を参考にしながら自分に合った解決方法を見つけることがとても大切です。土地の狭さ、建物の制限、間取りの上限などがある狭小住宅の場合、それらのデメリットを補うさまざまな工夫・アイデアが数多く存在します。 今回ご紹介した後悔・失敗の事例のほか、狭小住宅での生活が分かるオススメブログ、間取りの工夫や収納アイデアなど役立つ情報をご紹介しています。気になる記事がありましたら、ぜひ一緒にチェックしてみて下さい。
ぴったりのハウスメーカーを見つける方法!!
─ 理想の住まいづくりを叶えるコツとは何か? ─
ずばり!家づくりの要望・条件にあったハウスメーカー&工務店をみつけて慎重に比較すること。しかし、満足度の高いハウスメーカーを探し出すのは簡単ではなく、とくに骨の折れる作業。
- ハウスメーカー選びの基準が分からない。
- 性能やデザインの違いを分かりやすく比較したい。
- 予算に収まるハウスメーカーはどの会社?
こんな悩みを抱える方も多くいるのではないでしょうか?そこで、
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- 概算見積りを比較して予算に収まる家づくりができる。
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