狭小住宅を建てる場合、十分な生活スペースを確保するのを優先するあまり、意外と忘れられてしまいがちなのが「自転車置き場」です。
なかには、後になって駐輪スペースが足りないことに気付き、幅の狭いサイクルポートや簡易的なガレージの情報を探したり、外観を損なわないオシャレな自転車置き場のアイデアを探す方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 『やばっ!自転車の駐輪スペースがない!狭い場所の自転車置き場、みんなはどうしてる?』
- 『省スペースで収納できる屋内の自転車置き場、我が家にぴったりの良いアイデアを見つけたい!』
など、後回しにすると後悔しがちな「自転車置き場の問題」、狭い場所でもコンパクトに収まる!狭小住宅の自転車置き場のつくり方・アイデア集をご紹介します。
目次

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みんなどうしてる?「戸建ての自転車置き場がない問題」
「日々のお買い物やお子さんの送り迎え」「遊び場へ出かける子どもの移動手段」、また「通勤・通学」など、クルマを普段使いしないご家庭にとって、日常のさまざまなシーンで活躍する欠かせない移動手段が「自転車」です。
しかし一方で、自転車は置き場に困る、場所を取る、数が増える、といった家づくりにおける厄介な問題を抱えやすく、とくに「自転車置き場がない」といった問題に陥ってしまいがちです。そのため、
『戸建ての自転車置き場がない問題、みんなはどうしてるの?』
この具体的な対策を探す方もいるのではないでしょうか?
そこで、皆さんが実践する自転車置き場の問題解決のやり方、置き場のタイプと設置場所、それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
自転車置き場は屋内?それとも屋外?それぞれのメリット・デメリット
自転車置き場は大きく「屋内」と「屋外」にタイプが分かれ、「あとで設置できるもの」から「設計段階で準備するもの」まで、設置場所や形状、検討するタイミングもさまざまです。
自転車置き場のタイプ・設置場所によってどんな特徴があるのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットを一覧にまとめてみました。
「屋外」自転車置き場のメリット・デメリット
サイクルポート |
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---|---|
玄関ポーチ |
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倉庫・物置 |
|
軒・庇の下 |
|
隣家とのすき間 |
|
のちほど、「自転車置き場のサイズ・駐輪スペースの目安とは?」で詳しくご紹介しますが、およそ1mほどのすき間があれば、自転車1台分くらいのスペースは確保できます。
しかし一方で、設置が手軽であればあるほど、自転車を雨風から守る機能性が損なわれ、盗難リスクなどの防犯性の低下、隣家とのトラブルを招く原因にもなるため注意が必要です。これから狭小住宅を建てる方はとくに、
- 子ども用の自転車も含めて、どれ位の駐輪スペースが必要になるか?
- 自転車置き場をどこにするのか?屋外?それとも屋内?設置の方法は?
自転車の置き場所・スペースに関しては、家づくりのイメージ固めをする段階から検討しておくのが大切になります。
「屋内」自転車置き場のメリット・デメリット
ビルトインガレージ |
|
---|---|
玄関ホール |
|
土間(玄関土間) |
|
「屋外」と「屋内」に設置した自転車置き場、それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介しましたがいかがでしたか?
どのタイプも長所があれば短所もあります。そのため、今持っている自転車の台数や今後の想定、使う頻度などを踏まえて、すっきり収まるスペースの確保が何より重要になってきます。そこで、
『十分な自転車置き場を確保するためのサイズ・スペースはどれ位なのか?』
次のトピックでは「自転車置き場のサイズ・駐輪スペースの目安」について詳しくご紹介します。
最近では「手作りのDIY自転車置き場」にチャレンジする方も多いようです。
- ちょっとしたすき間スペースを活用したDIY自転車置き場のアイデア
- 自分好みのおしゃれにカスタマイズした個性的な駐輪スペース
など、ページ後半の「おしゃれなDIY自転車置き場・手作り事例集」で詳しくご紹介します。
自転車置き場のサイズ・駐輪スペースの目安とは?
自転車置き場を考えるにあたって、まずはじめに把握しておくべきことが「自転車の大きさ」です。一般的な自転車の大きさ・サイズ感の基準を知っておくことで、
- 今持っている自転車の台数に応じた駐輪スペースの目安
- 子どもが増えたとき、成長したときに必要な自転車置き場のサイズ
- 狭い場所に設置する自転車置き場のつくり方・選択肢の絞込み
自転車置き場のサイズ感・スペースの目安を想定できるようになります。
自転車1台当たり「幅:60㎝・奥行き:170㎝」が駐輪スペースの目安
大人向け自転車の目安サイズ
台数 | 幅 | 奥行き |
---|---|---|
1台 | 約60㎝ | 170㎝~190㎝ |
2台 | 約120㎝ | 170㎝~190㎝ |
3台 | 約180㎝ | 170㎝~190㎝ |
4台 | 約240㎝ | 170㎝~190㎝ |
子ども向け自転車の目安サイズ
サイズ | 幅 | 奥行き |
---|---|---|
14インチ (補助輪付き) | 約49.5㎝ | 約107㎝~ |
16インチ | 約44㎝ | 約111㎝~ |
18インチ | 約44㎝ | 約123㎝~ |
24インチ | 約54㎝ | 約158㎝~ |
26インチ | 約54㎝ | 約170㎝~ |
自転車置き場をつくる場合、大人向け自転車であれば「1台当たり幅60㎝~・奥行き170㎝~」、子ども向け自転車なら「幅:44㎝~54㎝前後・奥行き107㎝~170㎝」を目安にできます。(子ども向け自転車は、成長に応じてサイズ感が変わるのでご注意を。)
また、横に並べるのではなく高さを活かした「ディスプレイラック」や「壁掛けタイプ」など、省スペースに収まる収納アイテムが数多く売られています。タテの空間を上手く使った自転車収納の工夫もぜひ取り入れてみて下さい。
◆ワンポイントアドバイス◆
『狭くても機能的で暮らしやすい家を建てたい!』こんな希望を叶えるためには、狭小住宅を数多く手がけた実績豊富なハウスメーカーを見つけることが重要なポイント。さらに、その会社ごとに違う「提案力・企画力」を見比べるのも大切です。条件にぴったりのハウスメーカー&工務店のカタログ資料を取り寄せて、理想を叶える満足度の高い会社を見つけてください。
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狭い場所でも大丈夫!省スペースな自転車置き場のアイデア集
狭小住宅をはじめ「狭い場所」の自転車置き場を考えたとき、意外と難しくなるのがちょうどいいサイズの物を見つけること。また、屋根付きの自転車置き場となると、外観デザインを損なわないバランスの良い物はかなり限られます。
- 幅の狭いサイクルポート(テラス屋根)
- 手作りのDIY自転車置き場
自転車置き場のサイズとデザインの問題、この2つが解決してくれるかも知れません。狭い場所にも設置できる、省スペースな自転車置き場のアイデア集をご紹介します。
見た目もスッキリかっこいい!幅の狭いサイクルポート(テラス屋根)
サイクルポートとは、自転車用の小型カーポート(屋根付きの自転車置き場)のこと。サイクルポートには大きく、外構工事が必要な「施工タイプ」と自分で組み立てる「DIYタイプ」の2種類に分かれます。
外構工事を必要とする「カーポートの小型版」と聞くと、
『設置するのに十分な広さが必要になるのでは?』と思われがちですが、サイクルポートの種類もさまざまで、敷地のちょっとした空きスペースに収まる幅の狭いサイクルポートもあります。
たとえば、
- 玄関にテラス屋根を追加して「オーバーハング風の自転車置き場」に。
- 自宅と隣家の間にできた空きスペースを「屋根付きの自転車置き場」に。
などなど、建物の外観デザインを損なわずに見た目もかっこいい!省スペースなサイクルポートを設置することもできるのです。こんなサイクルポート・テラス屋根を設置場所ごとにご紹介します。
玄関ポーチ

上記は、リクシルのサイクルポート「カーポートSC ミニ」の画像です。
外観デザインを損なわないスタイリッシュなデザインに豊富なカラーバリエーションが大きな特徴。外壁の色にあわせたアクセントとして設置するのもおしゃれです。また、高さ・横幅・奥行きを短くカットすることもできます。
隣家との境界にできた空きスペース

出展:庇専門店ひさしっくす
上記は、後付けできる庇(ひさし)の専門店「ひさしっくす」のサイクルポート施工事例です。柱を必要とせず設置が可能なので、玄関前や勝手口のすき間など、ちょっとした空きスペースに自転車置き場を設置できます。この他、リクシルの「ライザーテラスⅡ」などもあります。
軒下(のきした)・庇(ひさし)

出展:庇専門店ひさしっくす
先ほどご紹介した後付け庇の専門店「ひさしっくす」のミニサイクルポート・RufRuf(ルフルフ)の画像です。紫外線を99%カットして雨風からも自転車を守ってくれます。組立て・設置も簡単なので、DIY自転車置き場としてもオススメ。(※コンクリート床専用です)
おしゃれなDIY自転車置き場・手作り事例集
雨風からしっかり自転車を守ってくれる、立派なサイクルポートをつくるとなると気軽に購入できる金額には収まりません。また、自転車を置けるスペースはその自宅によってもさまざまです。ちょうどいいサイズと形、デザインの自転車置き場がみつかるとも限りません。
『既製品じゃない、おしゃれな自分好みの自転車置き場を設置したい。』
『低コストで設置できる使い勝手のいいサイクルポートって無いかな…。』
こんな方にぜひオススメしたいのが、DIYで自転車置き場を手作りすることです。
- 低コストでこだわりの自転車置き場がつくれる
- 自宅の空きスペースに収まるぴったりサイズにつくれる
- 自転車置き場のDIYキットなら安価で手軽に設置できる
など、DIYならではのさまざまなメリットを活かすことができます。
では、手作りのDIY自転車置き場にはどんなものがあるのでしょうか?見た目もおしゃれ、建物とのバランスの取れた事例をピックアップしてご紹介します。
1. パーゴラ風の手作りサイクルポート

出展:RoomClip
2. カリフォルニア風の手作りサイクルポート

出展:RoomClip
3. 木目調の手作りサイクルポート

出展:RoomClip
4. 玄関ポーチの手作りサイクルポート

出展:RoomClip
手作り感あふれるDIY自転車置き場をピックアップしてご紹介しましたが、いかがでしたか?気になるサイクルポートは見つかったでしょうか?
自転車置き場をDIYで手作りする場合、さまざまな準備を慎重に行った後、基礎づくりの骨組みの組み立て、屋根の設置にオシャレの演出など、さまざまな工程を経て完成させていきます。
ネットやYouTubeで調べてみると、自転車置き場を手作りする方法や手順を紹介するページがいくつか見つかります。ご家族皆さんで手作りしていく過程も楽しみながら、おしゃれな自転車置き場をつくってみて下さい。
- ●「DIY自転車置き場を手作りする方法・手順」のおすすめサイト
- アウトドア・暮らしのWebポータル「暮らしーの」
家の中につくる【新築の自転車置き場】のアイデア集
大切に自転車を使っている人にとって、駐輪スペースを家の中につくりたいと考える方も少なくないのではないでしょうか?家の中に自転車置き場をつくる場合、
- 汚れやサビなど自転車の劣化を防ぐことができる
- 天候に左右されずに自転車のメンテナンスができる
- 自転車の盗難リスクを下げて安全性の高い保管ができる
など、建物の中だから出来るさまざまメリットを活かすことができます。
では、家の中につくる「新築の自転車置き場」とはどんな間取りが考えられるのでしょうか?室内自転車置き場のアイデアをご紹介します。
ビルトインガレージ

出展:SUUMO
ビルトインガレージとは、建物の一部にクルマや自転車を格納しておける駐車スペースを組み込んだ間取りのこと。雨風から自転車を守ることができて出し入れも簡単、高い防犯性能で自転車を安全に守ることができます。
クルマを駐車した空きスペースを自転車置き場とするのが一般的ですが、自転車専用のハンガーやディスプレイスタンドを活用すれば、壁と一体化させたオブジェ風や立てる形でコンパクトに収納するなど、省スペースな自転車置き場にすることも可能です。
玄関ホール

出展:SUUMO
玄関ホールを広く取ることで、シューズクロークとしての機能だけでなく自転車置き場として活用することもできます。上記の画像は、玄関スペースに広々とした土間として機能を持たせて、愛用の自転車のメンテナンスやお子さんとの遊び場として活用されています。
土間(玄関土間)

出展:ウィザースホーム
土間とは、屋内にあって土足で行き来できる場所・空間のこと。玄関横に設置した収納スペースなどが一般的です。独立した空間を自転車置き場にできるので、すっきり収納できて見た目もおしゃれ、しっかりと自転車を保管することができます。自転車以外の収納スペースとしても活用できます。
まとめ:【後悔しないために】自転車置き場は早めの検討・対策を。
狭い場所の自転車置き場をテーマに、屋外・屋内のメリットとデメリット、自転車置き場のアイデア集、手作りのDIYサイクルポートの事例集などをご紹介してきました。いかがでしたか?
狭い場所でもスッキリ収納できる、自転車置き場のアイデアは見つかりましたか?
これから狭小住宅を建てられる方はとくに、
あとになって後悔しないために、家づくりのイメージづくりの段階から自転車置き場の設置場所・必要なスペースを検討しておくことがとても大切です。
また、十分な生活スペースを確保しながら使い勝手のいい自転車置き場をつくるには、プロの間取りプランナーのアイデアを参考にするのが一番の近道です。土地の条件に合わせて理想の間取りパターンをぜひ手に入れて下さい。
ぴったりのハウスメーカーを見つける方法!!
─ 理想の住まいづくりを叶えるコツとは何か? ─
ずばり!家づくりの要望・条件にあったハウスメーカー&工務店をみつけて慎重に比較すること。しかし、満足度の高いハウスメーカーを探し出すのは簡単ではなく、とくに骨の折れる作業。

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